再開

「いったん凍結しようかと思いましたが、ゆるゆる営業を続けます」と前回のエントリーで書いてから9年半(9年半…!)が経ちました。キリがよくない。みなさんおかわりありませんか。日記よりも短くてツイッターよりも長い文章を書く場所がほしくて、帆立本のアカウントを復活させることにしました。主に読書メモになるのかな、と思います。せっかくなのではてなダイアリーからはてなブログへの移行も実施。こっそりと更新していきますね。どうぞよろしく。

いったん凍結しようかと思いましたが、ゆるゆる営業を続けます

更新滞っております。何をしているかというと、ゲームしたり寝たりしています。スンマセン。読書はちょっとお休み中。

本読む気分じゃないぜーメモなんてしたくないぜーなんて思っているんですが、どうせしばらくしたらまた本いっぱい読みたい!って時期が来るんですよね、不思議なもので。成人してからずっとこんな感じ。本読んで音楽聴いて映画見てゲームしてご飯食べて、そんなののグルグル繰り返し。文化のおかげで毎日楽しく過ごせています。ありがとう文化的な社会!

また思い出したように更新していきますので、どうぞどうぞ、引き続きよろしくお願いします。

藤田晋『渋谷ではたらく社長の告白』(アメーバブックス/単行本)

マザーズ上場後の、倒産しそうなあたりが面白かった。上場益は株主たちの先行投資であり、企業は新規事業開発や既存事業の拡大に投下して回収・増益しなくちゃならないって基本原則を思い出した。ゴリゴリの営業マンがメディアにも強みを持つ企業を育ててるってのが興味深い。なんだかんだ言って魅力的な商品持ってる企業が強いってことだよなー。

渋谷ではたらく社長の告白

渋谷ではたらく社長の告白

2009/07/04読了(80冊目)

スタニスワフ・レム(著)、沼野充義(訳)『完全な真空(文学の冒険シリーズ)』(国書刊行会/単行本)

イマジネーションの素がてんこ盛り。

完全な真空 (文学の冒険シリーズ)

完全な真空 (文学の冒険シリーズ)

2009/06/21読了(79冊目)

小島信夫『抱擁家族』(講談社文芸文庫/文庫)

妻とアメリカ兵の不貞、病気、家の建設。自らの属する社会を再構築しようとする夫の努力と、その喪失。

夫がアイデンティティを保つために関係性に依存してるのが、戦後すぐの話なのに、なんだかすごく今っぽい。狂気をこんなにも冷静に書けるもんなんだなー。薄氷の上をそろりそろりと進むアリのような、慎重で清潔な文体が激しく好み。

抱擁家族 (講談社文芸文庫)

抱擁家族 (講談社文芸文庫)

2009/06/10読了(78冊目)

沼野恭子『ロシア文学の食卓』(NHKブックス/単行本)

ボルシチピロシキ、お茶を沸かすときに欠かせないサモワールなど、ロシアの食文化を通じて成される文学紹介。

映画でも小説でも、食の描写についつい引き込まれてしまう身としては大変楽しめた1冊。ブリヌィ食べてみたい。イクラやキャビアを塗りつけてバターに浸して食べるホットケーキみたいなの、なんだって。ピロシキって実は複数形の呼び方だというのにも驚いた。

ロシア文学の食卓 (NHKブックス)

ロシア文学の食卓 (NHKブックス)

2009/06/04読了(77冊目)

スタニスワフ・レム(著)、飯田規和(訳)『ソラリスの陽のもとに』(ハヤカワ文庫/文庫)

惑星ソラリスでの未知の生物との邂逅を描くSF。

人間の概念では理解しえない存在を、人間はどうとらえるのか、とらえられるのか。示唆に富みすぎててなんつったらいいのかわからんな。すげー面白かったです。

2009/05/30読了(76冊目)