200905

スタニスワフ・レム(著)、飯田規和(訳)『ソラリスの陽のもとに』(ハヤカワ文庫/文庫)

惑星ソラリスでの未知の生物との邂逅を描くSF。人間の概念では理解しえない存在を、人間はどうとらえるのか、とらえられるのか。示唆に富みすぎててなんつったらいいのかわからんな。すげー面白かったです。ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)作者:…

HIRO『Bボーイサラリーマン』(幻冬舎文庫/文庫)

EXILEのリーダーHIROの自伝的エッセイ。あとがきで、ぜんぶオレが書いたとはもちろん言わない的なコメントがあって噴いた。なんたる自己開示。ZOOに参加するまでのシンデレラストーリーや、MAX松浦との絡みはけっこうスリリング。業界の裏側を見たような気に…

村上春樹『若い読者のための短編小説案内』(文春文庫/文庫)

村上春樹の小説の読み方を疑似体験できたのが収穫。小説を楽しむ新しい定規を手に入れた感じ。読み方ってなかなか体得できないもん、そういう意味ではお役立ちな本なのかも。それに、取り上げられている作家が未読のばあい、すごく読みたくなる。村上春樹が…

浅草キッド『お笑い 男の星座―芸能私闘編』(文春文庫/文庫)

男臭い!ホモソーシャルな世界だなー。浅草キッドが覗いた、芸能界の素っ裸。芸も愛もあって読後感が大変よかった。お笑い 男の星座―芸能私闘編 (文春文庫)作者: 浅草キッド出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/03/07メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 2…

池上真由美『江戸庶民の信仰と行楽』(同成社/単行本)

伊勢参りに代表される、江戸に住む庶民にとって極上の娯楽だった『旅』。それは、信仰と深く結びついていた。行楽の形態、行楽地となった信仰の場にまつわる宗教的観念から、観光客を呼び寄せるためのPR戦略の数々まで。江戸という時代を『信仰』と『行楽』…

松本人志『遺書』(朝日新聞社/新書)

ダウンタウン松本人志が語るお笑いプロ論。自力で自説を掴み取った人は強いよねー。解りやすく力強い言葉が多いので、ついつい感化されちゃいそう。遺書作者: 松本人志出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1994/09/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 44回…

木田元『反哲学入門』(新潮社/単行本)

こういうの読みたかったのよー。現代までの『哲学』の流れを俯瞰して、平易な言葉で説いてくれてる。哲学がぐっと解りやすくなった。詳しくはまた。反哲学入門作者: 木田元出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/12メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 41回…