池上真由美『江戸庶民の信仰と行楽』(同成社/単行本)

伊勢参りに代表される、江戸に住む庶民にとって極上の娯楽だった『旅』。それは、信仰と深く結びついていた。行楽の形態、行楽地となった信仰の場にまつわる宗教的観念から、観光客を呼び寄せるためのPR戦略の数々まで。江戸という時代を『信仰』と『行楽』から読み解く試み。

読みやすかった。著者が学者ではなくライターだからなのかな。ガイドブックとして機能していた書物の役割や爆発的な人気を誇った江ノ島のPR手法など「へー」と思うことが多くて楽しい。

江戸庶民の信仰と行楽 (同成社江戸時代史叢書)

江戸庶民の信仰と行楽 (同成社江戸時代史叢書)

2009/05/05読了(72冊目)