2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田戦車『なめこ・イン・サマー』(太田出版/単行本)

仲畑貴志がコピーライターの仕事を評して「えび天があるでしょう、頭のほうから見せたらなんだかわからないウンコみたいな形だけど、尻尾がみえる確度から見せてあげればおいしそうだなって思ってもらえる。物事をそういうふうに捕らえるのが仕事なんですよ…

ジェイムズ・P・ホーガン (著)、池 央耿(訳)『星を継ぐもの』(創元SF文庫・文庫)

ハードSFの代名詞みたいに言われているので勝手にビビッてたんだけど、読んでみたら意外と親しみやすかった。学術的な表記が多かったのにストレスなかったのはきっと訳が秀逸なおかげ。徹底的に書き込まれたディティールが、きれいに回収されていくのが気持…

外山 滋比古『思考の整理学』 (ちくま文庫/文庫)

理屈でも心情でも納得できるライフハック本。思考の整理学 (ちくま文庫)作者: 外山滋比古出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1986/04/24メディア: 文庫購入: 91人 クリック: 844回この商品を含むブログ (747件) を見る2008/06/12読了[20冊目]

伊藤文学【『薔薇族』編集長】(幻冬舎アウトロー文庫/文庫)

雑誌がインフラとして機能していた様にぐっときた。インターネットもない当時、自分の性にもんもんとしながら隠れていた全国のゲイが同好の士(というかおホモだち)を発見したときの嬉しさってどんなだったんだろうなー。あくまでゲイ雑誌をコンテンツとし…

岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』(新潮新書 258/新書)

「オタク」という単語が持つ意味はすでに変わりましたよ、と改めてオタキングと呼ばれた男が語るのは意義がある気がする。やっぱり“権威”がコメントするのって、まだまだ意味があるもんな。それがオタキング自身に対する慰めの言葉だとしても。オタクはすで…

谷川流『学校を出よう!―Escape from The School』

キャラの詳細設定に関する説明のくだりが饒舌に続く。個人的には絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)のほうが好みかなあ、たぶん絵がそんなに好きではないのかも。学校を出よう!―Escape from The School (電撃文庫)作者: 谷川流,蒼魚真青出版社/メーカー:…

香山リカ『ポケットは80年代がいっぱい』(バジリコ/単行本)

伝説の自販機雑誌『HEAVEN』編集部を中心とした、香山リカの極私的な80年代史。出てくる個人名が興味深い。山崎春美、松岡正剛、祖父江慎、町田康、ロリータ順子、野々村文宏、浅田彰、後藤繁雄、巻上公一、荒俣宏、細川周平、佐藤薫!こんなシーンに居たん…