舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』(新潮社/単行本)

長くてしつこく、ひたすらクドい!謎解きはいつまでたっても終わらず、主人公は次々に時空を超え、ぼくはへとへとに疲れたのだった。あー面白かったー。書くべきことを捕まえるためにじっと目を凝らし、1000P以上の筆を費やした舞城王太郎の辛抱勝ち。この苦闘の跡までが舞城王太郎のレトリックだったら、もう完全に置いてけぼりだなあ。純文学、といわれてた分野が表現しようとしていたモノは、いまはもうこんなに言葉を尽くさないとたどり着けないのかーというのもなんだか興味深かった。たいへん小説的。

ディスコ探偵水曜日〈上〉

ディスコ探偵水曜日〈上〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉

2008/09/26読了(34、35冊目)