赤塚不二夫、タモリ、北野武、松本人志、立川談志、荒木経惟、ダニエル・カール、柳美里『赤塚不二夫対談集 これでいいのだ。』(MF文庫ダ・ヴィンチ/文庫)

赤塚不二夫の対談集。相手は、タモリ柳美里立川談志北野武、ダニエル・カール、荒木経惟松本人志

こんな言い方したら赤塚せんせいはきっと嫌がるんだろうけど、すごく芸術家肌の人なんだなと思った。「面白い」ってことに真摯に向き合って、埃や泥にまみれている笑いの成分をピンセットでちまちまと拾い出してるようなマジメさにびっくりした。その姿勢は、対談の相手に対しても同じ。彼なりに丁寧に話を聞いて、一生懸命喋ってる。破天荒なだけの人だと思ってたよ。やさしい人なんだなー、赤塚不二夫って。

ちなみに7人の対談相手のうち、赤塚せんせいが熱望して対面を実現させたのはダニエル・カールなんだそう。熱望したくせにアメ公よばわりして国へ帰れとけしかける。なんだこのオッサン、おもしれーな!

2009/04/09読了(64冊目)