HIRO『Bボーイサラリーマン』(幻冬舎文庫/文庫)

EXILEのリーダーHIROの自伝的エッセイ。あとがきで、ぜんぶオレが書いたとはもちろん言わない的なコメントがあって噴いた。なんたる自己開示。

ZOOに参加するまでのシンデレラストーリーや、MAX松浦との絡みはけっこうスリリング。業界の裏側を見たような気になれる。そんな中でも、若い他のメンバーとのかけあいシーンなどが興味深い。HIROはあくまでも、『昔ヤンチャしてたオッサン』のスタンスなんだよな。

若いときは俺もこう考えてたよ、バカだったね、でもそんな想いも無駄じゃなかった、おかげで今のオレがいる、だから今お前が大切にしてるものもワカルヨ、なんてね。これ、若手に対する典型的なモチベーションコントロールの手法だわ。タイトルに偽りナシ。中間管理職のサラリーマンほど得られるもの多し。

Bボーイサラリーマン (幻冬舎文庫)

Bボーイサラリーマン (幻冬舎文庫)

2009/05/23読了(75冊目)