2009-02-14から1日間の記事一覧

H.S.クシュナー(著)、斎藤武(訳)「なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記」(岩波現代文庫/文庫)

「この苦しみを、なぜ神はわたしに与えるのか」。その設問自体が間違っていたと、ユダヤ教のラビ(宗教者)は気付く。我が子を早老病でなくした著者が、自らが信じていた神の姿を問い直した記録。世の中って、ほんと生きづらいよな。理不尽なこと多いし、昨…

フロイト(著)、中山元(訳)『人はなぜ戦争をするのか エロスとタナトス』(光文社古典新訳文庫/文庫)

第一次世界大戦を目の当たりにし、人には避けがたい攻撃性があるのではないかと疑問をもったアインシュタインに宛てた書簡を表題に、かけがえのない存在を失った状態である喪から鬱病を読み解く「喪とメランコリー」、超自我・自我・エスという審級を設定し…