古川日出男『アラビアの夜の種族』(角川文庫/文庫)

アラビアを舞台の底辺としたメタメタしたお話の世界にぐいぐいと引きずりこんでいく奔放な文体、各種欲望の比喩にビルディングロマンスのテンプレート、歴史モノに魔法、SFにRPGロトの紋章みたい)!要素多すぎ、読みどころだらけ。しかもそれらを破綻させずに読ませる構成力がすげー!夏休みに読んでよかった。

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

アラビアの夜の種族 II (角川文庫)

アラビアの夜の種族 III (角川文庫)

アラビアの夜の種族 III (角川文庫)

2008/08/17読了。[27、28、29冊目]