リチャード・ドーキンス(著)、垂水雄二(訳)『神は妄想である—宗教との決別』(早川書房/単行本)

神、という存在をなぜ妄信する人がいるのか。普通では眉をひそめる様な行動すら、信仰だと言えばまかり通ってしまう。そんな社会がなぜ成立するのか。アメリカ社会の絶対的な価値観である『宗教』に対し、ちょっとおかしくないスか?と科学的な見地から問いかける批判。

歯切れよい論調に、批判のためにあげつらう宗教家の生態。さすがサイエンスライター。抽象的な題材にも関わらずわかりやすい。読み物として痛快で、気持ちよく読めました。

でも、うーん、自分に宗教的なバックボーンもないし、科学的な素養もないからか、なんとも判断のつかない論旨多し。著者の必死さからもアメリカってホント宗教が幅利かせてんのね、という勉強になりました。またいつか読んだら感想ちがうだろうな。

神は妄想である―宗教との決別

神は妄想である―宗教との決別

2009/01/18読了(46冊目)