大串夏身『ある図書館相談係の日記』(日外アソシエーツ ・紀伊国屋書店 /単行本)

現在は図書館情報学の研究者として大学に籍をおく著者が、東京都立中央図書館の相談係としてレファレンスを担当していた日々を綴った日記。

レファレンス自体利用したことがないし、そもそもそんな機能が図書館にあることを知らなかった。1人でインターネットしていると、情報は得られるけど、なかなかまとまった、有用な知識にたどり着けないなあと思っていたところだったので、そうだよね、やっぱり図書館をもっと活用すべきだと実感。利用者の興味の矛先をうまく捕らえて、書物と結び付けていく司書の手法は鮮やか。これこそ専門職だと感心した。

それにしても、相談係に寄せられる質問の多様なこと。いろんな人の前向きな好奇心に触れられたような気がして、なんだかいい気分になれました。

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2008/05/19読了[13冊目]