2009-04-14から1日間の記事一覧

阿部主計『妖怪学入門』(雄山閣/単行本)

『妖怪』という概念が成立しえたのは、どのような背景からか?といった文化論にはじまり、妖怪の起源、各妖怪のキャラ設定、さらにはその周辺文化までを俯瞰的に捉えた入門書。妖怪ってそもそも、闇夜で感じる怖さだったり、人の恨みつらみだったり、常識で…

勝間和代『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン/新書)

女性が自立し、『自分らしく生きる』ためにはどうしたら良いのか?『女性として』成功してきた著者がそのノウハウを過去の自分と同じように悩む同輩に向けて公開。わかったー。勝間和代が売れてるのは答えが書いてあるからなのね。「自分のときはこうだった…

三木成夫『内臓のはたらきと子どものこころ』(築地書館/単行本)

『こころ』の起源を内臓、つまりはらわたの発達から読み解く講演を文章化した、三木成夫のデビュー作。『胎児の世界―人類の生命記憶』を読んだときも強く感じたのだけど、ほんと紙一重だよなー、この人の論調って。「切れる頭とは言うけれど、切れるこころと…

浅田彰『構造と力―記号論を超えて』(勁草書房/単行本)

構造主義やポスト構造主義といったフランス現代思想の解説書。ソシュール、バタイユ、ラカン、デリダ、ドゥルーズ、レヴィ・ストロースといったぼくでも知ってる哲学者たちの思想を体系的に俯瞰できる、ニューアカの代名詞ともいえる1冊。軽妙な文体で各論を…